夢想無用!

 

 
 ある日の午後。柾木神社のそばに建つ柾木家は静寂の中にあ
った。
 炸裂する大爆発も、大げんかも、近くの湖に墜落する宇宙船
も、銀河を征服せんと企む異星人の暴君も、その日は無縁だっ
た。何もかもが静かで、とりわけこの特別の場所においては何
か些細なことが起こることすらも極めて、非常に稀であった。

 芝生の上にゆったりと寝ころんでいたビキニ姿の黒髪の美女
は、この状態をたっぷり堪能したいと思っていた。この時間が
続く限り…!

 柾木家の前庭の真ん中に置かれたラウンジチェアに横たわっ
て、清音は満足そうにほっと息をついた。すでに全身くまなく
きれいに日灼けして、喉が乾けばそばに冷たいアイスティーの
グラスがある。そして清音は、美星の存在に耐えることから解
放されてほぼ丸々一週間を堪能していたのである!

『鷲羽さんのおかげね』
 至福の笑顔を顔に浮かべ、清音は思った。
『いったいどんな方法を使ったのか知らないけど、ホント、さ
まさまだわ!あのマッドサイエンティストさんの命を助けた見
返りがこれほどなんて、想像もできなかったわ」

 ニヤリと笑みを浮かべ、清音は二週間前のことを思いだして
いた。

***

 いきなりラボから姿を消した鷲羽に、一同が安堵の息をつい
ていたとき、阿重霞一人がクソ真面目にいい子ちゃんを演じた
のである。
 阿重霞はその紫の髪をかき上げ、礼服を整え、よけいな言葉
を口にしたのだ。

「天地さま」
 いつも以上に気取った声の調子で、阿重霞が言った。
「実験のために町まで出て行ったのかもしれませんけれども、
せめて鷲羽さまに何があったのか確かめなければ不安ではあり
ませんこと?」

 魎呼と美星はうんざり顔。清音もそれに合わせた。ただみん
なと揉めたくないがために。

 メインのラボを探し回った結果、鷲羽がラボからテレポート
させられたことがわかり、さらに一同は鷲羽をさらった者の本
拠にまでエネルギー痕が続いていることも発見した。魎皇鬼が
風邪をひいていたためにその痕を追跡することはできなかった
が、ギャラクシーポリスの艦なら可能だった。
 いくつかの星系を抜けてようやく見つけた小惑星はくり抜か
れ、強固な要塞に改造されていたので、一同は作戦を考えた。
 魎呼と阿重霞がメインの出入り口に真っ正面から攻撃をしか
ける一方、二人の宇宙刑事コンビが基地の背後から潜入したの
だ。

 突撃していく魎呼があのシアン色の髪をなびかせ、片手でエ
ネルギー波を投げつけながら、もう片方の手でオーラブレード
を振るう!
 いつものいでたちを軽装に着替えた阿重霞がそばに寄り添い
ながら、相棒同様に激しく敵に電撃を放っていく!

 熾烈な戦場から遠く離れて、清音と美星はできるだけこっそ
りと侵入した。エアダクトで足を踏み外して転け、金髪を振り
乱し青い瞳に涙を浮かべた美星に、清音は頭を抱えた。
「しーーーーっ!!」
 美星に注意して、その褐色の肌の手をとり、清音は引っぱり
起こしてやった。

 まだちょっと涙目のままだったが、美星は無言で頷いた。二
人は鷲羽の痕跡を追跡して建物の奥へ奥へと進んでいき、つい
に二人は、鷲羽の自分のラボによく似た巨大な部屋にたどり着
いた。
 用心深く中に入っていく二人に、いきなり見たこともない光
景が飛び込んできた。天井から古風なケーブルで吊された鷲羽
の上に、煮えたぎる油が入った容器がセットされ、その顔には
最高に困りきった表情が浮かんでいた。

「早く降ろして!」
 耐えきれずに鷲羽が二人に向かって言った。

 清音がすばやく油槽をわきに寄せ、美星が鷲羽のケーブルを
切って下ろしたが、もたもたしていて子供体型の天才科学者を
受けとめ損ねてしまい、鷲羽は床に激突してしまった。

「あ、すみませぇん」
 美星が可愛い声で謝る。

「今度はいったい何をして相手を怒らせたんです?」
 鷲羽を助け起こしながら、清音が物好きにも訊いた。

「メールのやりとりでちょっとね」
 清音と美星の来た道を逆にたどって建物の外に向かいながら、
鷲羽が説明する。
「ロトヴァング博士の人間型ロボットをあたしが批評したら、
カンカンに怒り出しちゃってさ!」
 相手の科学者のバカさ加減に首を振った鷲羽の真っ赤な髪は、
お手入れしてないせいかいつもよりも逆立っていた。

 じとーっと汗を垂らした清音だったが、ともかくもここから
全員を安全に脱出させることに神経を集中することにした。三
人は急いで、少々戦闘で汚れてしまった阿重霞と魎呼のコンビ
と合流し、待機させてある艦に戻っていった。

「み…美星……」
 その場の光景に、清音は怒りに呻いた。
 美星が艦を着地させてあった、その支脚の一本がさっきまで
は見えなかったクレーターにはまってしまっていて、おかしな
角度に傾いた艦は離陸できなくなっていたのだ。

「ごめんなさいぃ、清音」
 憤然とする清音に、美星はぽつんと呟いた。

 かんかんの清音を、鷲羽は興味深げな顔で見あげた。
「あのさ、二人のおかげで助かったから、お返しは何がいい?」
 鷲羽が何か考えて訊いた。

「美星抜きで過ごすことっ」
 怒りで吐き捨てた清音だったが、すぐに全員で傾いた艦を立
て直して離陸させようととりかかった。

***

「清音さん、美星さんはどこに行ってしまったんですの?」
 背後から心配そうな声が聞こえて、清音は現実に引き戻され
た。シートに寝たまま振り返ると、そこには不安そうな顔の阿
重霞が立っていた。暑い陽射しの下に着物姿でずいぶん着心地
悪そうに見えたが、清音は機嫌が良かったので、気にもしなか
った。
 ま、大したことじゃないわ。

「知りませんし、気にもしません」
 明るく答えた清音は、うつぶせになって陽射しを楽しむ。だ
が、背後に立っている阿重霞が全くの失望の気を発しているこ
とは感じとれた。

「でも、美星さんはパートナーでしょう?何かあれば助けてさ
しあげるのが務めではなくて?」
 非難するように阿重霞が清音に言う。
「美星さんはトラブルに巻き込まれたのかもしれませんよ」
 不安そうに言う阿重霞。

「そもそも、わたしが自分であの子をパートナーにしたんじゃ
ありません。ただ、押しつけられただけです。それに、今まで
見たこともないほどに美星は幸運の星の下にいますから。どう
せピンピンしてますよ。近くにいる人が可哀想ですけどね」
 そっけなく応える清音。

「清音さん、私なら魎呼さんがトラブルに巻き込まれたなら、
たとえどうしようもない宇宙海賊であっても、やっぱり心配し
ます」
 冷たい憤りを含んで、阿重霞が言った。
「美星さんは貴女の良き友だったじゃありませんか。それを何
の心配もしないだなんて、私には信じられませんわ。何て情け
ない!」
 そう言い放つと、阿重霞は憤然と立ち去っていった。

 清音は楽しい日光浴を続けようとしたが、もはやそんな気分
ではなくなっていた。自分への休暇のために鷲羽が美星をいっ
たいどうしたのかと考えだすと共に、どうにもやましい気分が
湧き上がってきてしまった。
 結局、清音は深くため息をつくと、起きあがって服を着て、
鷲羽に会いに行くのだった。

***

「ど、どういう意味ですか?!美星が永久にいなくなったって!?」

 信じられずに叫んだ清音は、小さなマッドサイエンティスト
を掴み上げると、ぶんぶんと揺さぶった。
 だが妙なことに、清音に揺さぶられていても、鷲羽は困惑し
た顔を崩さなかった。

「だって、美星どのがいなくなれば、清音どのは満足なんでし
ょ」
 不満そうに眉をひそめ、鷲羽が言った。
「清音どのはいつもいつも、美星どのの存在が苦痛で、美星ど
のがいなければどれだけいいかって言ってたでしょうが。だか
ら、その望みを叶えてあげたのに」
 ヤレヤレと、鷲羽は肩をすくめた。

「そんなつもりじゃありません!」
 そう言ったものの、清音は罪悪感にとらわれて怒りを持続で
きなくなってしまった。確かに自分は何度も何度もそんなこと
を口にしていたのだから。

『それに、美星だって何度私の言葉を耳にしていたことか…』
 そう思うと、清音はますます罪悪感にさいなまれた。

「そ、それで、鷲羽さんはいったい何をしたんです?」
 その答えに内心恐れを抱きながら、清音は鷲羽にそっと訊い
た。
 鷲羽は銀河最高の天才科学者かもしれないが(「宇宙最高!」
とちび鷲羽ちゃんいきなり飛び出て言い放つ)、同時にそのイ
カレ具合も折り紙付きなのだ。いったい何をしでかすやら、他
人にはうかがい知ることもできない。

「美星どのが夕食にも姿を見せなくなって、何日になるかしら
ねえ…?」
 愛くるしい顔に邪悪な笑顔を浮かべて、鷲羽が訊く。

 いきなり清音は真っ青になった。…読者の皆さんももしかし
てこの台詞で胃袋がムカムカした人もいるのでは?

「あのね、美星どのをラボに連れて行ってから、あたしの驚く
べき発明『次元チュ−ナー』の最新型を披露したのよ!」

 清音はひとまずホッとしたが、鷲羽は気づきもせずに続けた。
「原始的なキー操作でデータを入力するんじゃなくて、直接心
を読み取って、深層の願望や欲望に基づいた世界を創り出すの
よ!」

「じゃあ、美星をその夢の世界から連れ戻して来ればいいって
ことですね」
 清音の声には安堵の響きが混じっていた。
「それなら大したことじゃないわ」
 自信満々の清音。

「そうは簡単じゃないわよ」
 鷲羽が言う。
「美星どのを連れ戻すには、美星どのが全てがかくあって欲し
いと願った世界を否定させなきゃならないのよ。言ったでしょ、
美星どのは永久にいなくなったって。自分だけの理想郷を自分
で否定できる人間なんて、見たこと無いもの」

「何てこと…」
 ため息をつく清音。

「モニターをセットするわ」
 そう言って、鷲羽は近くにあったコンピュータのモニターに
近づいた。
「美星どのの世界では何もかもがうまくいっているはずよ。ち
ょっと覗いてみる?」

 鷲羽がいくつかのつまみを調節すると、目の前の小さなモニ
ターに美星と、そして清音ソックリの人物の姿が映し出された。
そして画面は、部屋の中央にあるもっと大きなモニターに移さ
れた。

 その場面は、二人がギャラクシーポリスの部長からブリーフ
ィングを受けているところだった。
 寄り添って並ぶ二人の姿、そして美星の愛らしい顔がいかに
も幸せそうなのを目にして、清音は驚きを隠せない。

「まかせてくださいっ、部長」
 自信たっぷりに美星が言った。
「わたしたちで絶対解決しますから!」

 廊下に出て、「もう一人の」清音が愛おしげに美星に言う。
「安請け合いしすぎだわ。こんな大きなヤマ、私たちだけで解
決するのは大変よ」

 だが美星は手を振ってニッコリ笑った。
「だいじょうぶ。だってわたしたちはギャラクシーポリスのベ
ストコンビだもん。それに…」
 意味ありげな笑みを浮かべて美星は言った。
「…次の事件を解決したら『特別のご褒美』をくれるって、前
に清音言ってたの、忘れてないもんね!」

 画面の中の清音はちょっと顔を赤らめながら言った。
「お、憶えてたの?」

 美星が清音の手をとると、二人は笑いながら廊下を駆けてい
った。

 モニターの画面がぼやけたのはほんの一瞬だった。すぐ後に、
ボロボロだが意気揚々の美星と清音が、悪の親玉である神我人
をしょっぴいて来ていた。二人が神我人を留置所にぶち込むと、
また画面がぼやけた。やっと画面が戻ると、今度は小さいが住
み心地のいいマンションの一室だった。

 美星と清音は、穏やかなキャンドルライトに照らされたロマ
ンティックなディナーを一緒に楽しんだ。
 そしてやがて、二人は隣の薄暗い寝室で見つめ合いながら、
互いに服を脱がせあった。美星がリードして、清音をベッドに
押し倒すと、そのまま激しい口づけをした。

 美星が「もう一人の」清音に心の底から「愛してるの、清音」
と囁いた声を聞いて、現実の清音は思わず手を伸ばしてコンピ
ュータのモニタースイッチを切ってしまっていた。

 優しく見守る鷲羽の前で、清音は浮遊椅子にどっと座り込む
と両手で頭を抱えた。数分の沈黙の後、清音がぽつんと呟いた。

「ちっとも気づかなかった…美星が私のことを…」

「目をふさいでたのね」
 驚くほど優しく、鷲羽が言った。そして静かに続ける。
「美星どのはあそこで幸せなのよ、清音どの。仕事は成功、何
もかも順調、どんな時にもうまくいく。そして、最愛の女性と
の生活も手に入れて」
 鷲羽は静かに言った。
「そんな美星どのを連れて帰るために、清音どのは何ができる
っていうの?」

「私は…」
 口ごもった清音は、遠くを見つめる目をした。
「…わからない…」
 寂しそうに清音は呟いた。パートナーの記憶に追い立てられ
るように、清音はいきなり立ち上がり、部屋をうろうろ歩き回
った。
 美星は軽率で、不器用で、ノータリンで、ハラハラさせて…。

 清音はほっとため息をついた。

 そんなの、後回しにいていい。そんなことはたいしたことじ
ゃないもの。美星のいいところは、欠点なんかよりずっと重要
だもの。そう、少なくとも私にとっては。善良で、優しくて、
凄まじいほどに誠実で。そして美星は、誰もがわかるほどに自
分の気持ちに正直で…。

 自分らしくないのは、清音自身にもわかってはいた。気難し
く、ビジネスライクな外見で他人と距離をとるのがいつもの清
音のやり方だった。自分の仕事と義務にばかり目を向け、その
他のことからは顔を背け、自分自身の心の声からも耳を塞いで
きた。
 だが、今の自分自身の心が語りかけてくる声は、はっきり明
瞭に響いてくる。

 清音の目に涙が浮かんだ。鷲羽に向かって振り返ると、清音
は静かに言った。

「お願いがあります、鷲羽さん」
 大きく息を吸って、決意を固めて、清音は言った。

「私、美星を愛してます。鷲羽さん、私は美星を失いたくあり
ません。たとえ美星がどれほど私を怒らせたとしても」
 正面から鷲羽を見据えた清音の顔は、何かを決意していた。

「私を、美星の世界に送り込んでください、鷲羽さん。たとえ
どんなことをしたって…」
 きっぱりと、清音は誓った。
「…美星を連れて帰ります」

 満足げに笑みを浮かべた鷲羽は、はっきりと頷いて言った。
「…全部ウソよ」

「な、何ですって?」
 絶叫した清音が、またも鷲羽を掴み上げてぶんぶんと人形の
ように揺さぶった。

「美星どのはメインラボの外の部屋で眠っているわ」
 鷲羽は清音に向かって穏やかに言った。
「そのモニターは」
 コンピュータのモニターを指差して、鷲羽が言う。
「ただの、夢受信機よ」

「いったい、何だってそんなことを?」
 危険なほどに清音が唸る。

「お返しをしなきゃならないと思ったから」
 鷲羽はあくまで落ち着いている。
「両方に贈り物をしてあげたのよ」
 キョトンとした顔の清音に、鷲羽が説明する。
「清音どのにも美星どのにも、お好みの休暇を進呈したのよ。
ついでと言っちゃ何だけど、清音どのには美星どのへの本当の
気持ちを自覚してもらうこともしちゃったわけだけど」

 ご褒美は何がいい?と訊かれた美星が「一週間ぶっ続けでグ
ッスリ寝たいですぅ!」と言ったことを思いだして、鷲羽は苦
笑した。
 そのおかげで、全ては丸く収まることになったのだから。

 その子供のような顔にイタズラっぽい笑みを浮かべ、鷲羽は
自分の爪を見つめた。
「ま、この数日の作業もムダにはならなかったわ」
 陽気に鷲羽が言う。

 そばのコンピュータ端末の背後から、阿重霞が歩み出て言い
添えた。
「まったく、時間がかかりましたわね。樹雷の皇女たる私なら
ば、とっくに行動に移してますわ。私ともあろう者が、美星さ
んを助けに行くように清音さんを仕向けなきゃならなかったな
んて、信じられませんわっ」

 そこに魎呼が姿を現して、そっと阿重霞をたしなめる。
「そこまで言うか、皇女さまよ。アタシたちの間で何があった
か思いだしてみろよな。まったく、清音の方がよっぽどマシだ
ぜ」
 ニヤリと笑って、魎呼が付け加える。
「外ヅラはおしとやかなのにな。でも、あの乱れっぷりは…」

「あんなの、ちっとも乱れているうちには入りませんわ」
 傲慢に言い放った阿重霞がさらに言葉を続けようとした時、
清音のビックリ仰天した顔が二人の目に入った。

「お、お二人ともそういう関係で…」
 阿重霞と魎呼に向かって、清音は心底驚きの声を発した。

 頭を振って、清音は話を元に戻そうと、鷲羽に問いかけた。
「その、美星は無事なんですか?」
 頷く鷲羽に、清音は安堵の息をついた。

「さ、どうするの、清音どの?」
 鷲羽が訊く。

「美星はどこです?」
 問いかけを無視して、清音が訊いた。

 鷲羽は清音についてくるよう手招きして、大きなラボを出て
そばにある小さな寝室に案内した。
 そこに、美星は眠っていた。

 美星のこめかみには小さな機械が取り付けられていて、肩ま
で伸びた金髪が枕の上に広がり、シーツの下で小さく丸まって
いたその姿は、清音の目にはこの上なく魅力的に見えた。

 鷲羽はそっと部屋を出て、二人っきりにしてやった。

 清音は美星の枕元に歩み寄ると、うっとりとして見つめた
『…きれい……』
 そう思うと、それに気づくのにどうしてこんなに時間がかか
ってしまったのかと清音は訝しがった。

「清音…」
 美星が小さく寝言を言った。

 清音は手を伸ばしてそっと美星を揺り動かした。うら若き娘
の目が開き、まだ寝ぼけたまま目をパチクリさせて清音を見あ
げた。

「…あれ、あたしまだ、夢を見てるのかなあ?」
 眠そうな声で美星が訊いた。

「もう夢で見るだけは、おしまいよ」
 清音がそっと囁いた。

 美星の上にのしかかり、清音は熱い瞳で微笑みかけると、美
星の唇に優しくキスしたのだった。
 
 

 

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