超鋼美神☆クイーンズ・ビー/ストーリーダイジェスト


第2話「隕火激突 / 電波隕鉄怪獣ビレト登場!」
  Subtitle: The Meteor

 地球に接近してきていた五つの隕石は、幸い同時には飛来せ
ず、まずは第1の隕石が秩父山中に墜落した。
 その中から出現した宇宙怪獣「ビレト」は、全身が赤さび色
の隕鉄で覆われ、体中から無数に突き出た突起物からは強力な
電波を発し、さらには磁力をコントロールしていた。
 山中のダムを崩壊させ、大都会東京に歩を進めるビレトは、
世界中の電波を狂わせ、地上の全てのネットワークを麻痺させ
ようとしていた。
 その進路に立ちふさがったのは、三度その巨体を現した機神
クイーンズ・ビーだった。

***

 ビレトは、ちょっとクセっ毛の目立つ紅いショートヘアの、
活発そうな女の子だった。
 スポーツでもやっていそうな、均整のとれた体格。胸もちょ
っと、大きめ(汗)。怪獣の人間イメージは、あたしの「好み」
がある程度反映されるらしいって、お姉ちゃんが言ってたっけ。
 そう言われれば、いつも陽気な悠子ちゃんに雰囲気が似てる
かも。
 自信満々で掴みかかってきたビレトを、あたしは難なくかわ
して腕をとってねじ伏せた。
 そして…。

「いやあっ、こんなのって…、ああっ!す、すごいぃっっ!!」

『ラル、ごめんなさい、あたし、浮気しちゃってる…』

「ああんっ、サキの指があっ!そんな奥まで…っっっ!」

「…お願いビレト、もう、イッちゃって!でないと、あた
し…!!」

「あ、ああっ、ああああああんんんんっっ!!!」

***

 ビレトの磁力光線をものともせず、炸裂した「ファイナル・
スタナー」によって、クイーンズ・ビーは勝利を収めた。
 だが、人間になったビレトの処遇に、新たな問題が起きたの
である。

(続く)



第3話「氷結都市 / 冷凍波動怪獣ザンガー登場!」
  Subtitle: The Freeze

 以後も怪獣の襲来が予想されることから、怪獣の弱点を探る
ために、防衛軍がビレトを生体解剖して調査することを内定し
てしまったのだ。
 それを知った咲季と眞希は、当然のことながら猛烈に反対す
る。ついには、クイーンズ・ビーの出撃拒否を持ちだす事態に
までなった。クイーンズ・ビーを動かせるただ二人だけの姉妹
の意志を無視することは出来ず、ついに解剖は中止された。
 しかし、すでにアリスとラルを引き取っている早川姉妹に、
これ以上の女の子を養う余裕はなかった。やむなくビレトは、
防衛軍の地下施設の一室に監禁状態に置かれてしまう。
 一度とはいえ愛しあった少女が、囚人同然に幽閉されている
ことに、咲季の心は激しく痛んだ。
 さらに、ビレトを気遣う気持ちとラルへの罪悪感が重なりあ
い、咲季は憔悴するほどに苦悩した。

 そんな時、第2の隕石が落下した。東京中心に落ちた隕石か
ら現れた冷凍怪獣「ザンガー」は、その巨大な嘴から吐き出さ
れる冷凍波動によって、あっという間に都心を氷結させてしま
った。
 ビレトのことがまた繰り返される不安に苛まれながらも、咲
季はクイーンズ・ビーに乗り込むしかなかった…。

***

「ああ…熱い…。サキ、こんなの初めて…!」

「たった一人で宇宙から来て、淋しかったんだよね、ザンガー。
あたしが、あっためてあげる…」

 あたしとザンガーは、ただただ身体を密着させて、体温を分
かち合っていた。銀色のストレートロングヘアに、血の気がな
いほどに真っ白な肌。唯一、真っ赤な唇が生命を感じさせる、
文字通りの雪の妖精みたいな女の子。
 でも、氷のように冷たかったザンガーの身体も、やがて熱く
火照り、汗に濡れてきた。頬を紅潮させて、あたしを抱きしめ
てきた。

「ああ、嬉しい…。私を初めて暖めてくれた、サキ、私忘れま
せん…あああっ!」

 そうしてザンガーは、初めて女の子の悦びを知ったの…。
 あたし、やっぱり自分は辛いけど、きっと彼女たちの手助け
してるんだ…。しっかりしなきゃ…。

(続く)



第4話「樹魔蠕動 / 吸血侵蝕怪樹カルパタル登場!」
  Subtitle: The Creeping

 第3の隕石が日本アルプスに落下した。だがそこに残ってい
たのは巨大な隕石孔のみで、怪獣の姿はなかった。安堵する人
々。しかし、隕石が運んできたのはたった一粒の種子だったの
である。
 人知れず種子は根を伸ばし、近隣の都市にまで達した。宇宙
植物は都市の鉄骨と融合し、さらに網の目のように根毛を伸ば
していった。

 そしてある日、何の前兆もなく数百のビルディングが崩れ落
ちた。その跡には、鉄骨の形のままの植物の根が聳えていたの
だ。上下水道や地下ケーブルすら浸食され、突然大地までもが
崩落し、多くの市民が地割れに飲み込まれていく。
 しかし恐怖はそれにとどまらなかった。蔦のように延びた茎
や葉が、人間を襲いだして血を吸い出したのだ。
 鉄分と血を補給した宇宙植物「カルパタル」が、ついに真っ
赤な花を咲かせた。毒を帯びた花粉をふりまきながら。

***

 文字通りに緑色のロングヘアのカルパタルは、今までとは違
ってすごく妖艶。色っぽい流し目に、淫乱な口元。エッチ対決
も、すごく積極的に迫ってくる。まずい、こんな女の子、初め
て。

「ふふふ、どう?サキ、私の身体、気持ちいいでしょ?」

 全身から甘い蜜のようなフェロモンの香りを発散させるカル
パタル。
 まさか、媚薬?頭がクラクラする…。
 あたしの武器は、ラルとのエッチで鍛えたテクニックだけ!
お願いラル、力を貸して!

「ああ、感じるぅ、そ、そんなところまで舐めないで…!わ、
私、枯れちゃう…!!!」

***

 関東全域の地下に張り巡らされた地下茎や毛根もろとも、フ
ァイナル・スタナーの猛火がカルパタルを焼き尽くした。

「あぶなかった…。エッチなことにウブな怪獣ばかりじゃない
んだ…。あたし、もう自信がないよ…」

(続く)



第5話「双獣挟撃 / 蒼鱗発泡怪獣アラストル・茜膚火炎怪獣ヴェルドレ登場!」
  Subtitle: The Twin

 眞希とアリスは勤めていた出版社を辞め、防衛軍の嘱託の身
分として、今までに収容された怪獣少女たちのために働くこと
になった。少女たちのケアと、処遇改善交渉の担当としてであ
る。

「ビレトの時みたいなことがないように誰かが見ていなきゃな
らないし、それに今のままじゃ、あの娘たちはいつまでたって
も囚人だわ。人間らしい扱いを要求する代理人が必要だし、同
時に人間社会のことをきちんと教えてあげなきゃ」

「アタシはたまたま最初に地球に来て、そのおかげでマキちゃ
んと幸せに暮らせているのに、みんなは可哀想すぎるもの。せ
めて出来ることをしてあげなきゃって思ったの」

 …お姉ちゃんたち、なんだか良からぬ下心がありそうに聞こ
えるけど…。

「咲季ちゃんもたまにはみんなに会いに来てあげて。みんな、
咲季ちゃんが『初めての人』なんだもの。寂しがっているわ」

「…それだけは、勘弁して」
 そう言って、ラルの手を握りしめる咲季だった。

***

 ついに残り二つの隕石が、同時に飛来した。遠く北と南に離
れたところに落ちた隕石から、それぞれ巨大怪獣が出現した。
そして二体はまるで引き合うかのように、途中の町を蹂躙しな
がら突き進み、東京は二大怪獣の激突の場になった。

 真っ青な鱗に全身を覆われた「アラストル」は、超溶解性の
泡を口から吐いたり全身から染み出させて、触れるもの全てを
溶かしていった。
 いっぽう、全身が真っ赤な粘膜の「ヴェルドレ」は、鉄をも
溶かす超高温の炎を放射し、都市を焼け野原にしていった。

 そして、二大怪獣は本能に突き動かされるかのようにすさま
じい戦いを開始した。
 そこに出現したクイーンズ・ビーだったが…。

***

 アラストルとヴェルドレは、その髪の色が青と、赤であるこ
と以外は全く一緒。セミロングの髪型も、ちょっときつめの顔
つきも、肌の白さもつやも、全身の体つきも、全ておんなじ。
誰がどう見たって、二人は姉妹。ううん、双子だわ。
 でも…

「ああ、アラストルぅ、逢いたかった…」
「私だって、いつもヴェルドレと一緒にいたい…」

 同じ顔の少女たちは、抱きあいながら何度もキスを重ね、甘
い言葉を交わしあっている。
 すごい、ナルシスト姉妹…。

「でも、怪獣としての私たちは本能に突き動かされて、戦い合
わずにはいられないの」
「このままじゃ、きっと私たち、どちらかが死ぬまで…」

「よおし、まかせといて!あたしが手助けしたげる!人間にな
れば、二人とも好きなだけ愛し合えるんだから」 

 今回のあたしはサポート役ね。愛しあう双子たちに寄り添っ
て、あたしは二人の知らない性感帯を同時に刺激してあげる。
ラルと一緒に見つけたポイントよ。
 二人を一緒にイカせてあげれば。これは、人助けよね。いつ
もよりは気が楽かな。ラル、許してね。

***

 傷つきあって消耗した怪獣では、たとえ二対一でもクイーン
ズ・ビーの敵ではなかった。
 よろめく二大怪獣に、容赦なく照射されるファイナル・スタ
ナー。
 炎と溶解液に破壊された都市に、クイーンズ・ビーの勝利の
凱歌が響いた。

(第6話「妖嬢媚惑 / 誘惑宇宙人ミュカレ星人登場!」に続く)


ほんとうは、いつもサキと一緒にいたいけど…
Illustrated by SERIZAWA Kayo

「ラルはいつも待ってるから。
   ラルはいつも信じてるから。
     ラルはいつも、サキを愛してるから。
         …だから、がんばってね、サキ」

 

第6話「妖嬢媚惑 / 誘惑宇宙人ミュカレ星人登場!」に続く   第1話に戻る

 

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