仲良きことは 退屈な一日。 使徒の襲撃もしばらく音沙汰無しで、惣流アスカ・ラングレ ーはすっかり待ちくたびれてしまった。退屈したときのアスカ は、何をしでかすかわからない。 とはいえ、ネルフに行ってみても、職員たちは真面目に仕事 をこなしているばかり。しかたなくアスカはミサトの部屋に戻 って、ペンペンと遊ぶしかなかった。 「もうっ、いったいどうなってるのよっ!使徒たちは何やって んの!?やつらをぶっ飛ばしたくってしょうがないわっ!」 アスカが大声でわめいた。 シンジはテーブルで食事中。 「でも、僕はあいつらが来ない方が助かるな。その間に腕も磨 かなきゃならないし、学校の勉強だってあるし」 笑うシンジ。 「バカねえ、勉強?アタシはとっくに大学を卒業しちゃってる んだから。どうせ自分がヘナチョコだって自覚してるから、使 徒と戦いたくないだけなんでしょっ」 アスカがわめいた。 「かんべんしてよ」 ぶつぶつこぼしながら、シンジは立ち上がって台所に行って しまった。 「それはね、アンタがバカだからっ!」 シンジがとっくに行ってしまっても、アスカは笑い続けた。 アスカはミサトの住所録を見つけ、中をペラペラとめくった。 「あっ、加持さん!すっかり忘れてた。ぜんぜん電話してくれ ないんだもん、冷たいんだから」 加持の電話番号を見つけて、アスカは思った。 他の電話番号を見ているうちに、その目が綾波レイの番号に 止まった。 「あの優等生にも友だちは必要よね。だけど、あの暗さじゃ…。 でも、レイはファースト・チルドレンなんだから、こっちもち ゃんと友人として親しくなっていた方がいいか…。さてと、他 にすることもないし…、レイに電話でもしてみよっか」 アスカは、レイに電話をかけてみた。 『もしもし?』 レイがすぐに電話に出たので、アスカはかえってびっくりし てしまった。 「ナニよ、まるで誰かからの電話を待ちかまえてたみたいね」 『…』 「アタシよ、アスカ。声わかるでしょ?」 『アスカは、弐号機のパイロット。碇司令が時間があれば電話 するって言ってたの』 「はいはい、そうですか。あんたらで何か用事あるの?」 アスカが訊いてみた。 『無いと思う』 「ヘンなヤツ」 呟くアスカ。 『…』 「あ、あのねえ、アンタ、ちょっとうちに来ない?何もするこ と無いんならさ」 『どうして?何をしに?』 「あのネエ、一冊本を書いて説明しろとでも?みんなやってる ことよ、交際とか、お付き合いとか」 『おつきあい、って?』 「あうう…」 アスカはイラついて自分の頭を叩いた。 この優等生、ニブいんだかなんだか…! 『碇司令から連絡があったときのために、自分の部屋にいるわ』 「一日じゅう!?そんなのダメだってば!」 『どうして?』 「うう…つまり、そんなの人間のすることじゃないって!」 叫ぶアスカ。 『…』 レイは黙り込んでしまった。 「ちょっと、レイ?」 アスカはレイに呼びかけた。 あ、あれ、怒らせちゃった?まったく、気をつけてしゃべら ないと。今まで他人に謝ったことなんか無いのに…。 「レイ、ごめん、悪かったわよ」 『…』 「ちょっとお、優等生、ただの冗談だってば」 『ううん、そうじゃないの。私は平気。傷ついたと思った?』 「な、なによっ、そ、そんなわけないでしょっ。アタシはいつ だって他人なんか見下してるんだから、アンタだって知ってる でしょ」 『私は何とも思ってないから』 「じゃあ、なんで黙っちゃったのよ?」 『それは…私も、自分が人間じゃないと思ってるから…』 「ば、バカねえ、アンタだって人間に決まってるでしょ。ただ 単に引きこもり系なだけじゃないの」 まったく、変わり者っていうか何ていうか…。 『…』 「いいわ、大切な司令からの電話を後生大事に待っているんな ら、好きにすればいいわ。だけど、アタシがそっちに行くから ね」 『なぜ?何をしに?』 「理由がいるの?それはね、死ぬほど退屈だからっ。じゃ、こ れから行くから」 アスカは電話を切った。そして自分の部屋に行って服を選び 始めた。 「ううん、良い服あるかなあ」 クローゼットをかき分けながら、アスカは思った。 どれだけ服があろうと関係ないもん、もっと服は欲しいし、 満足なんかしない。人間ってどんな時もそういうもんよ。いつ だって何かを求めてる。どんな人間だって。人によって差はあ るだろうけど。欲ばり?ううん、欲ばりとは違うわ。人間って そういうものなのよ。 アスカはミントグリーンの洋服をまとい、髪にも同色の花を 挿した。身体にぴったりの、全身のラインがわかるドレスを、 アスカは加持に見せるような気分で着込んだ。 「どこ行こうかな。すごくイケてる。いい男がいっぱい寄って くるわ」 だが、アスカは思った。 バカみたい。この第3新東京市なんかにいい男なんかいやし ないわよ。出かけるんならレイみたいな可愛い女の子と一緒に …って、あれ、アタシ何を? アスカは数え切れないほどレイの身体を見たことがある。そ して実はそのたびにいつも、この完璧な裸身と絡み合って愛し あってみたい、という妄想を抱いてしまった。もちろん、アス カはノーマルなのだが、それでもなおレイはそれだけ魅惑的と いうことだった。 で、でも、レイは女の子で、アタシだって…。女同士で結ば れるわけない、でしょ? *** 「優等生、いる〜?」 レイが玄関に出てくるや、アスカはレイを押しのけて、スタ スタ部屋の中に入っていってしまった。 「こんにちは…」 レイが言った。 「ふうん、ここがアンタの住み処ってわけ。何よ、ヘンな顔し て。怒らないでよ」 アスカが笑った。 「…」 「…あきれた、なんで反応しないのよ!腹が立ったら反撃しな さいよ!」 「どうすればいいの?」 「感じたとおりにすればいいのよ!」 「でも、私は何も…」 「勘弁してよ!じゃあ、アタシを使徒だと思ってみなさいよ、 そしたら攻撃するでしょ」 「え?」 レイが訊き返した。 「ほおらごらん、アタシは使徒よ、がーーーっ」 アスカは使徒の真似をして、両手を上げてノシノシと歩き回 った。 その姿に、レイがほんのちょっと、クスッと笑った。 「あれ?」 レイが自分の行動に戸惑った。 「何よ?」 「どうして私…?」 「それは、おかしかったからでしょ」 当たり前、と言わんばかりにアスカが言った。 「おかしい?」 「そうよ、人間はおかしい時には笑うものよ」 「そうなんだ」 「ヘンなの」 アスカが目を白黒させた。 「アスカ」 「ん?」 「好きな人に腹を立てたとき、アスカならどうする?」 「へ?ずいぶんややこしい設定ねえ。そうねえ…うーん、加持 さんのことは好きだけど、あの人サイテーだし。とりあえず向 こうから連絡が来るのを待つかなあ」 「私も、そういう気持ちだったの」 「誰のこと?碇司令?」 「ううん…アスカのこと」 そっとレイが言った。アスカが目を丸くした。 「な、何を?」 「アスカは私にも、碇くんにも、みんなにも意地悪。でも、そ んなアスカが、私は好き」 「え、えええ?」 アスカはすっかり混乱してしまっていた。 「この気持ちが何なのか、わからないの。私、アスカに触れた いの」 レイはアスカの目をじっと見つめた。 「で、で、で、でも、レイは女の子でしょ、アタシも女よ。好 きになるなら男の子の方でしょうが!」 抵抗するアスカ。 「性別なんか関係ない。アスカが好きなの」 「ふええ?」 こんなことになるなんて想像もしてなかった。確かに、同性 に惹かれるのも人間ならではだろうけど、今までこんなこと…。 「でも、アスカはいつもひどいことばかり言ってきた。私は気に しないようにしてた。最初は。だけど一緒にいればいるほど、私、 アスカに触れたくてたまらなくなって…」 そっか…。 アスカは心理学でこういう状態のことを学んだことがあった。 一緒にいればいるほど、その相手のことを好きになる。欠点は 見えなくなり、本心が見えるようになり、そして好きになる。 「レイはどうして、アタシに触りたいの?」 アスカはレイに歩み寄った。二人は互いの目を覗き込む。 「私はただ…」 アスカが顔を寄せて、レイにキスした。二人の唇が触れ合った。 アスカの今までの言葉を、そしてその言葉がどれほどアスカを 高慢に見せてきたかをレイは思いおこした。 レイはアスカを壁に押しつけ、アスカの首筋にキスしだした。 アスカが微かに呻いた。 この優等生にこんな面があるなんて…とアスカは思った。 レイはアスカの胸元にキスして、そのまま下に降りていった。 アスカのお腹にドレス越しにキスするのがもどかしく、レイは乱 暴にアスカの服をたくし上げた。レイの紅い瞳が、欲望に燃えて いた。 そんなレイに、アスカはうっとりしてしまった。 アスカはブラとパンティだけの姿にされてしまったが、レイは 制服姿のままだった。アスカはその制服を脱がせてやりたくてし かたなかった…今すぐにっ! アスカは屈み込んだままのレイの制服を脱がせ、シャツを剥ぎ 取った。二人ともブラとパンティだけの姿になったまま、壁に寄 りかかっていた。 レイはアスカの脚を上げさせ、パンティを引き下ろし、さらに ブラのホックを外した。アスカは目を見開いた。 優等生ってば、ずいぶん手慣れてるじゃないのよっ。 アスカもお返しに、レイのブラとパンティを脱がせた。 「あ、ああんっ」 アスカが悶えた。レイがアスカのアソコに指を入れてきたのだ。 「気持ちいい?」 レイが訊く。 「あ、は、あああん、もっと、もっとして、ふああんっ」 アスカは目を閉じた。乳首が硬くしこった。レイがアスカの乳 首を指で弄りながら、舌で舐めたり転がしたりし始めたのだ。ア スカはレイの青いショートヘアに指を絡ませた。 レイってば、戦闘の天才ってだけじゃなくて、セックスマシー ンでもあるわけっ? 「あああああああっ!」 絶叫するアスカに、レイが微笑んだ。アスカの口に、レイは舌 を差し入れた。そしてアスカを壁に押しつける力を抜くと、その まま向こうにあるベッドに移動した。 二人は互いに抱き合ったまま、ベッドに歩み寄った。そして、 レイがアスカをベッドに押し倒した。アスカはまだ目を閉じたま まだった。 アスカはまた、自分の内奥に何か入ってくるのを感じた。レイ の舌。レイがアスカのクリトリスを上下に舐めていく。 「ああん、イッちゃう、アタシ、アタシ、イッちゃうぅっ!」 絶頂に達したアスカのアソコを、レイは全部きれいに舐め拭っ ていた。レイが仕事の仕上げをしている間、アスカはレイを優し く撫でていた。そしてアスカの愛液を舐めとりながら、レイはア スカの乳首をずっとこね回していた。 アスカは、レイの与えてくれた無上の幸福に浸っていた。 レイにこんな事が出来るとも思っていなかったし、これでおし まいだなんて思ってもいなかった。 「レイ…」 アスカが喘いだ。 「アスカ…」 レイがそっと応える。 「すごかった…あん」 アスカが言った。 「ありがと…」 レイが微笑んだ。 「まだ、アタシのこと怒ってる?」 小さなベッドの上で、二人は横たわった。そして熱く火照っ たアソコから愛液を滴らせたまま、美しい裸身をぴったりと合 わせた。 レイとアスカは互いの瞳をじっと見つめ合った。 「ううん、もう怒ってなんかないから…」 完
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